• 更新日:2020.12.22
  • 投稿日:2020.06.15

20アルファスAIR TWを使ってみて!スティーズAIRとの違いは?

2020年5月に発売されたアルファスAIR TWを実際に使って見た感想をご紹介したいと思います。
ベイトフィネス特化のリールとして注目が集まっているリールで、スプール径が28mmと超小口径になっています。

また、1gの重さを投げられると噂されており、実際に何グラムまで投げられるのか試してみました。

20アルファスAIR TWの特徴

16年振りにモデルチェンジしたリールで、スティーズAIRと同じスプールの28mmが搭載されています。
一般的なリールに搭載されているスプールは、34mmが多く遠投性に優れていおり、100mほどラインが巻ける物が多いですが、この28mmスプールには、MAX45mまでの範囲でラインを巻くのが推奨されています。

ラインを多く巻くと、それだけスプール重量が重くなり、レスポンスが悪くなるため、30〜40m巻で使うことがおすすめされています。

40m前後でラインを巻きたい場合は、ハンドル53回転前後になります。

アルファスAIR TWのスペック

品名巻取り長さ
(cm/ハンドル1回転)
ギア比自重
(g)
最大ドラグ力
(kg)
標準巻糸量
:ナイロン(lb-m)
ハンドル長さ
(mm)
スプール径
(mm)
ベアリング
ボール/ローラー
価格(円)
8.6758.61603.56-45、8-4580286/142,800

ギア比は8.6の1種類のみ販売されています。

一見ギア比が高く早巻き対応かと思われますが、スプール径が28mmのため一回の巻取り量が75cmと少ないです。
スプール径が34mm商品の「7.1」のギア比と同じ巻取り量になりますので、普段ハイギアを使っている方なら、同じ感覚で使うことができます。

スプール径28mmの恩恵!

スプールが小さくなることで、軽いルアーが快適に投げられるようになります。
それは、糸の放出量が少なくなることで、バックラッシュがしにくくなり、軽いルアーでもノンサミングで飛ばせるようになっています。

自重も、「8.1g」ととても軽く、限界まで余分な要素を削ぎ落とされている感じがします。

フリックシェイク4.8インチのノーシンカーをフルスイングかつノンサミングで、10m以上飛ばすことができ、ブレーキ調整を行うことで、もっと飛距離を伸ばせそうです。

3〜7g前後の重さのルアーがおすすめ!

アルファスAIR TWで実際に色々なルアーを投げてみましたが、結果「3〜7g」前後のルアーが非常に扱いやすいです。
今回試したタックルセッティングは、「ロッド 20ゾディアス 168L」+「ライン:8Lb(フロロ)」で行いました。

1gのルアーを投げることは可能なのですが、8lbラインを使用すると飛距離が出ないため、扱いづらいです。
PEラインを使えば、もう少し飛距離は稼げると思いますが、スピニングで投げたほうが圧倒的に使いやすいです。

また、7g以上のルアーになると、ロッドとのバランスが悪くなり、飛距離は出ますが扱いづらくなります。
そのため、7g以下を基準にルアーをセレクトすると良いと思います。

バランスが悪くなるとは?

例えば、ドライブビーバー3.5インチ(重さ:約8g)にオフセットフック1/0を付けたとします。
このとき、8lbラインを使っていた場合、飛距離は30mほどは軽く飛びます。

しかし、1/0フックを使っている場合、魚がかかったときに、フッキングパワーが多少必要になり、思いっきり合わせると、8lbラインでは合わせ切れを起こす可能性が高くなり、結果的にバラしてしまう確率が上がります。

そのため、フックサイズを落として、それに合ったワームを選択すると、必然的にワームのサイズが小さくなり、重量が7g以下になります。

スティーズAIRとの違い

ハイエンドモデルのスティーズAIRとの違いはいくつかあります。
外見・ベアリング数・ハンドル・材質・インダクトローターなど細かい部分で違いがあり、キャストフィーリングも異なっています。

インダクトローターの違いが大きい

スティーズAIRとスプールは同じと言いましたが、スプールに付属するインダクトローターが違います。

インダクトローターの役割として、マグネットブレーキの磁界の調整の役割をもっており、ここが一番キャストしたときのフィーリングに差がでてきます。

スティーズAIRの場合、扱いがピーキーになっており、ブレーキセッティングやサミングの調整をしっかり行わないと、バックラッシュの原因に繋がります。

しかし、この扱いを完璧に行えると、より遠くに飛ばせたりすることができます。

アルファスAIRの場合は、ブレーキがしっかり効き初心者にも扱いやすい調整をされています。
そのため、ベイトフィネスリールを初めて買う方には、めちゃくちゃ扱いやすいリールとなっています。

ベアリング数の違い

スティーズAIRの場合は、ボールベアリングが12個とアルファスAIRの倍搭載されています。
そのため、巻心地に差が出てきて、より滑らかに巻きたい方は、スティーズAIRのほうが良いと思います。

アルファスAIRはソルト対応!

スティーズAIRは、淡水専用になっており使われている素材が、マグネシウムになっています。
そのため、自重が135gとめちゃくちゃ軽いリールです。

アルファスAIRの場合、アルミニウムが使われているため、海水でも使用することができます。
そのため、スティーズAIRより少し重い、160gとなっています。

この重さの違いで、使いやすさの違いがでるかと言われると、それほど変わりませんが、より軽快に使いたい方は、スティーズAIRをおすすめします。

ライン選びの注意点

ベイトフィネスのラインの選び方で注意しなければならないのが、ナイロンラインを使わないことです。
とくに、今回のアルファスAIRでは、28mmと小口径なスプールが搭載されているため、丁寧に扱わないと、スプールが変形してしまうなんてことが起こります。

ナイロンラインなど、伸びるラインを伸びたままスプールにラインを巻き取ると、伸びたラインが縮もうとする力で、スプールが変形してしまう可能性があります。
※ただし、そこまで繊細に気にする必要はない。元々軽いルアーを投げて巻くだけなので、伸びはそこまでないが、魚がヒットした後は軽くキャストして巻き直すのが良いと思います。

また、PEラインなど強いラインを使い、根がかりを強引に外そうとすると、スプールが変形する可能性があります。

PEラインを細くしすぎると、スプールと本体の小さな隙間にラインが挟まる可能性があるので、ラインブレイクの原因にも繋がります。
実際に、PEラインで釣行してみたのですが、キャストフィーリングは素晴らしいですが、少しバックラッシュして直した後に、再バックラッシュからの糸切れでルアーロストしました。。

そのため、フロロラインの6〜10lbあたりが、一番無難に扱えると思います。

ラインの巻き替えは3釣行に1回を目安に!

アルファスAIRを使う際に、ラインの巻き替えは頻繁に行ったほうがストレスなく使用できます。
小口径なスプールを使っているため、ラインに巻きグセが付きやすく、ライン放出時にくるくるよれていることがあります。

そのため、キャストがしにくいや、バックラッシュのトラブルが発生しやすくなるため、3回の釣行または、ラインを巻きっぱなしの状態で2週間ほど経ったら巻き変えておくなどしておくと、最高のポテンシャルを発揮できます。

ラインも30〜40mを基準に巻くため、フロロマイスターなど安価なラインを使い、頻繁に取り替えることで、ベイトフィネスとして最高に使いやすいリールを実現することができます。

おすすめロッドは柔らかめのL~ML

ベイトフィネスのウリは、太いラインで軽いルアーを投げられるというメリットがあります。
ですので、軽いルアーを投げるためには、柔らかめのロッドを選ぶことをおすすめします。

そして、太いラインを使えるアドバンテージがあることから、カバーなど障害物がある場所にルアーを投げ込み、魚が掛かったときに、カバーから引っ張り出すために、ある程度のパワーがほしいと思っています。

そこでおすすめなのが、L~ML表記のロッドになります。
ULまで下げてしまうと、カバーから魚を引っ張り出しにくくなるため、下限をLで上限をMと思っておくといいと思います。

筆者の場合、ゾディアスのLを選んでいる理由として、L表記なのですが、若干他のメーカーのLより硬い性質があるためです。
LとMLの間ぐらいの硬さで、ベイトフィネスをやるにはちょうど良いロッドだと思っています。(価格も1万前後で買えるのでコスパも良い)

長さは、6フィート6インチを目安に選ぶと扱いやすく、岸から水面が離れている場合は、少し長めのロッドがおすすめです!

バスロッド検索!

20アルファスAIRはベイトフィネス入門におすすめ!

アルファスAIRは、ブレーキセッティングも容易にでき、ベイトフィネス初心者にはもってこいのリールだと思います!
今まで、スピニングタックルで攻めきれなかったポイントを攻めれたり、ベイトリール好きにはとても扱いやすいリールです。

ソルトにも対応しているため、アジングやメバリングなどにも使えたりなど、汎用性が高いリールだと思います。

アルファスAIR TWの参考動画

O.S.P代表の並木さんが、アルファスAIRについて詳しく説明してくれていますので、こちらも参考にしてみください。